■振り返れば、今■
第一回


インダストリアルデザイン担当:MURAKI


Q.どういったテーマで制作されましたか?
とにかく、派手!(笑)
細かい部分にこだわるのでは無くて遠くで見ても近くで見ても「派手やな〜」って印象を付けられるデザインを目指しました。


Q.特にこだわった箇所は?
大型のスピーカーとスポットライトです。
業界初の大型ウーハー。これでもかってくらいにネオン管を付けてもらってその大きさを強調しました。
スポットライトは「まぶしくてゲーム画面が見えないよ」って言う意見を退け装着。「なんだこりゃ」って言うインパクトを与えるようにしました。
フットパネルのライトは値段が上がるので躊躇されていましたが、「サタデーナイト○ィーバー」のワンシーンの様に光らせたかったので採用。
制作スタッフ一同が良い意味で「わるのり」してました(笑)


Q.初めて、ゲームセンターに設置されたDanceDanceRevolutionをみて何を思いましたか?(どう感じました?)
今日は帰って寝よ〜(前日遅かったんです)
正直言って、こんな恥ずかしいゲーム誰がするんだろう?と思ってました。(ゴメンゴメン)
プレイすれば面白いと自負してましたが、最初のひと踊りが最大の難関でした。ちなみに「カンフーファイティング」は私の十八番です。
ロケテストの時に踊って見せましたよ。


筐体 Q.制作中の失敗談なんかございますか?
失敗なんか感じる暇が無かったですね。とにかく制作期間が無い!このアイデアを一気にゲーム機にしないといけないから私を含めて当時の制作スタッフは前しか見ていなかった。
ここはこれでいいか?「いい!」 これじゃ値段が合わないよ「いい!」ってくらい自分の作業を見直す時間は無かった。気が付けば商品になって売られていましたね。
そうそう、昔のDDRの筐体写真はスポットライトはダンボールの手作りです。試作が間に合わなかったんです。後ろで落ちないように支えていたっけ(秘)


Q.DanceDanceRevolutionを通じて身の回りに変化はありましたか?
昔から音楽は好きだったけど社会人になってすっかり遠のいてました。DDRやビーマニ商品の開発を行ってゆくと否応無しに音楽と接する機会が増えてきて、昔いきがっていた頃の自分を思い出して来ました。
随分歳は食ったけどまだまだ精神的には青春で(古〜)行けると感じて来ましたね。


Q.最後に、DDRファンの方へメッセージをお願いいたします。
DDRを楽しんでくれてありがとうございます。皆様のご支援、ご声援があってここまで人気を持続出来たと思っております。
プレイする皆様がDDR筐体をやさしく扱ってくれていたお陰で大きな破損、事故も予想より少なかったです。
DDRは体感ゲーム機史上最もユーザーを酷使し(笑)筐体に対してもダメージのあるゲーム機だと思います(笑笑)
5年にも及ぶ長期間無事に動いていることは皆様がDDRの筐体をいたわってプレイしていただいた結果と思います。
今後とも安全にDDRをプレイしていただきますようよろしくお願いいたします。